2月14日、ライオンは2023年12月期(本決算)の発表がありました。内容としては、23年12月期の連結最終利益は前の期比33.3%減の146億円に落ち込みましたが、24年12月期は前期比29.9%増の190億円にV字回復する見通しとなりました。5期連続増収になります。
また、今期の年間配当は前期比1円増の27円に増配する方針としました。
(出典:Kabutan)
こちらを見てわかるとおり、売上高は上昇しているんですが、利益は下がっています。23年12月期の連結最終利益の減少は、新型コロナウイルスの影響による需要減や原材料費の高騰などが主な要因と考えられます。
しかし、24年12月期はワクチン接種の進展や海外事業の拡大などにより、回復傾向にあると見込まれます。今期の年間配当の増配は、株主還元の姿勢を示すとともに、業績の改善に自信があることを表していると思われます。
また、10-12月期(4Q)の連結最終利益の増加は、歯磨き粉や洗剤などの主力商品の販売が好調だったことや、コスト削減効果が寄与したことが要因と考えられます 。売上営業利益率の改善は、売上高の増加と販管費の減少によるものです。
今回の増配と共に発表したのが自社株買いと、配当の方針変更の発表でした。
自社株買いの発表の内容(2月14日)
自社株買いの結果の内容(2月15日)
次の日にすぐ結果を発表していました。自社株買いによる株式数の減少は、一株当たりの利益や配当を高める効果が期待できます。
配当の方針変更に関して
配当は累進配当、連結配当性向30%を目安にし、原則減配しない方針だそうです。株主還元の姿勢を示すとともに、業績の改善に自信があることを表していると思われます。
その他、株主優待の変更を発表しました。
2025年12月分より、1年以上の継続保有が必要になりました。これでクロス取引をする分の経費削減となりますね。
まとめ
今回の結果を見てライオンは、株主還元にかなり力を入れていると評価できると思います。そして、NISAの成長投資枠で購入してもらおうと考えているのかもしれませんね。今後は、株主還元の効果や業績動向に注目していきたいと思います。現在PER19.3倍 PBR1.31倍。
(出典:Yahooファイナンス)