テーマ株とは、世の中で話題になっているニュースやイベント、サービス、技術などに関連する銘柄のことです。テーマ株には、多くの投資家から注目されるため、株価が上昇する可能性が高いと考えられます。
今回は2024年の日本株のテーマ株になりうる関連銘柄を紹介していきましょう。
【半導体関連銘柄】
半導体は、AIや自動運転、5Gなどの先端技術に欠かせない素材です。2024年には、2ナノメートルの超微細化が進むと予想されており、半導体製造装置や検査装置、ウエハなどの関連銘柄が注目されます。銘柄例としては、GPU向けテスターでエヌビディアと連動するアドバンテスト〈6857〉、半導体切断・研磨装置で世界トップシェアのディスコ〈6146〉など。
【生成AI関連銘柄】
生成AIは、画像や音声、文章などを人工的に生成する技術です。2024年には、生成AIの応用範囲が広がり、エンターテイメントや教育、医療などの分野で活用されると見込まれています。生成AIに関連する銘柄としては、画像生成やチャットGPTなどを手掛ける企業が有望です。銘柄例としては、AIベンチャーのPKSHA Tecnology〈3993〉、やAppier Group〈4180〉、総合電機メーカーの富士通〈6702〉です。
【防衛関連銘柄】
防衛関連銘柄は、国際情勢の緊張や軍事技術の進化に伴って、需要が高まると考えられます。2024年には、台湾やウクライナなどの紛争地域や、ロシアや中国などの軍事大国の動向に注目が集まります。防衛関連銘柄としては、戦闘機やミサイル、レーダーなどを製造する企業や、宇宙開発に関与する企業が挙げられます。銘柄例としては、防衛省からの受注実績で三菱重工業〈7011〉、三菱電機〈6503〉、IHI〈7013〉、川崎重工業〈7012〉、NEC〈6701〉、富士通〈6702〉、沖電気工業〈6703〉などが挙げられます。
以上の3つのテーマ株の中で、最もはやると考えるのは、半導体関連銘柄です。
その理由として、半導体は、先端技術の要であり、需要が増す素材です。2ナノメートルの超微細化は、半導体関連銘柄にとって大きなチャンスとなるからです。
また、供給や価格の問題に直面しており、産業の再編や投資が進むと見られます。日本の半導体関連銘柄は、技術力や品質が高く、世界的に競争力があります。
そして、地政学的なリスクに影響されやすい素材です。2024年には、米中関係や台湾問題などのリスクが高まると予想されます。日本の半導体関連銘柄は、主要市場との関係が良く、半導体の供給において重要です。
ですので、半導体関連銘柄は、リスク回避の需要を集める可能性が高いと考えられます。
まとめ
テーマ株とは、話題の企業や業種、または業界の銘柄を一つのまとまりとして考える株式の分類方法の一つです。テーマ株には、多くの投資家から注目されるため、株価が上昇する可能性が高いと考えられます。しかし、株価の変動も激しいので、注意も必要となります。必ず、自己責任で投資をしましょう。