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ありスケの株式投資ブログ

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米国の消費者物価指数(CPI)統計:インフレ圧力の再度強まり

米国の経済指標である消費者物価指数(CPI)は、物価の変動を示す重要な指標の一つです。最近のCPI統計によれば、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が、市場予想を上回る伸びを示しています。これはインフレ圧力が再度強まっていることを示唆しており、米国の金融政策に影響を及ぼす可能性があります。

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コア指数とは?
コア指数は、食品やエネルギーなどの変動の大きい要素を除いたCPIの部分指数です。エコノミストは、基調的なインフレの指標として、総合CPIよりもコア指数を重視しています。なぜなら、食品やエネルギー価格は一時的な要因によって大きく変動することがあるため、これらを除いたコア指数の方が長期的な傾向を反映していると考えられているからです。

最新のデータ

3月CPI(消費者物価指数
<CPI/前年比>
結果:+3.5%
予想:+3.4%

<CPI/前月比>
結果:+0.4%
予想:+0.3%

<コアCPI/前年比>
結果:+3.8%
予想:+3.7%

<コアCPI/前月比>
結果:+0.4%
予想:+0.3%


過去3カ月のコアCPIは、年率4.5%上昇と、昨年5月以来の大幅な伸びを記録しています。一方、総合CPIの前年比上昇率はエネルギー価格の値上がりが押し上げ要因となり、前月から加速しています。これは、米金融当局が20年ぶりの高水準に政策金利を維持しているにもかかわらず、インフレ抑制の進展が停滞している可能性を示しています。

金融市場への影響
このデータ発表後、米国債利回りとドルは急上昇し、一方で米国株は大きく下落して始まりました。スワップ市場では、年内の米利下げ観測が後退していることも見られます。これにより、米金融当局の利下げタイミングについての議論が活発化しています。

まとめ
米国のインフレ圧力が再度強まっていることは、経済の動向を注視する上で重要なポイントです。今後の金融政策や市場の動きにも影響を及ぼす可能性がありますので、投資家や経済アナリストは引き続き注目していく必要があると思われます。