現在、一般的な見解として、米国での利上げはほぼストップしており、今後はいつ利下げが始まるかが注目されています。米国での利下げが予測されると、円の価値が上昇する可能性があります。
これまで円安の影響で業績に苦しんできた企業にとって、円高は好都合と言えます。投資家として、今のうちに円高に恩恵を受ける銘柄に注目しておくことは非常に重要ですね。
今回は、そんな円高に恩恵を受ける銘柄から気になる銘柄をピックアップしました。それではよろしくお願いします。
セリア 2782
100円ショップ大手(ダイソーに次ぐ業界2位)。100円ショップ「セリア」/Seria Color the days(緑色ロゴ、茶色ロゴ、生活良品タイプ店舗)を全国展開しています。直営1960、FC38(2023年9月)
株価(11/30) 2,394円
時価総額 1,816億円
ROE(実) 10.80%
ROA(実) 8.22%
PER(予) 21.2倍
PBR(実) 1.82倍
配当利回り(予) 2.92%
自己資本比率 76.8%
(出典:Kabutan)
年々売り上げは上げていますが、今期はやはり利益面で下げてしまっています。輸入原材料価格の高騰と円安が影響しているようです。また、セリアはセルフレジにも力を入れており人件費削減に繋げています。
LIXIL 5938
住宅設備の国内最大手。住宅・ビル向け建材や設備機器製品を中核に、グローバルなウォーター(水まわり設備、タイル建材類)、ハウジング(金属製建材、木質内装建材)、ビルディング、住宅サービス事業を展開しています。2011年5社(トステム、INAX、新日軽、サンウェーブ工業、東洋エクステリア)を統合。
株価(11/30) 1,805.5円
時価総額 5,186億円
ROE(実) 2.58%
ROA(実) 0.88%
PER(予) 47.1倍
PBR(実) 0.79倍
配当利回り(予) 4.98%
自己資本比率 33.7%
(出典:Kabutan)
こちらも売り上げは上げていますが、最終利益が下がっており、1株利益(EPS)が38.3円に対し、配当が90円もあるので2期連続配当赤字になってしまっています。やはり、資源高騰と円安に悩まされており、固定費の削減に力を入れているようです。その結果、第3四半期から収益は回復すると言っています。
エニグモ 3665
eマーケットプレイス会社。世界中の個人出品者と個人購入者のファッション商品マッチングサイト「BUYMA(バイマ)」(CtoCプラットフォームの海外ソーシャル・ショッピングサイト)を運営しています。
株価(11/30) 383円
時価総額 163億円
ROE(実) 6.81%
ROA(実) 5.40%
PER(予) --倍
PBR(実) 1.53倍
配当利回り(予) 2.61%
自己資本比率 79.7%
(出典:Kabutan)
今期は円安と海外のインフレによる出品価格上昇によりライトユーザーの消費低下に苦しみましたが、もっと認知度を高めるためCMや夏、冬のキャンペーンに力を入れてきました。また、これからは長期的な目線で、確かな価値に基づく高い成長を目指しています。
まとめ
これらの銘柄は円高により必ずしも業績が上がるとは限りませんが、円高による恩恵はありそうですね。また、利下げがいつになるのかは不明ではあるため、これらの銘柄を購入するにしてもタイミングはしっかりと見極める必要があります。