2025年11月現在、AIブームと半導体需要の回復が続いています。生成AIの普及やデータセンター拡大、次世代パワー半導体(SiC/GaN)の本格化、ラピダスをはじめとする国内半導体エコシステムの構築など、化学材料メーカーはまさに「縁の下の力持ち」として恩恵を受けています。
特にフォトレジストや後工程材料、機能性添加剤などの高付加価値領域で世界シェアを握る日本企業は、株価の上昇余地が大きいと見ています。
今回は、私が特に注目している化学関連銘柄3つをピックアップ!

• 東京応化工業(4186)
• レゾナック・ホールディングス(4004)
• ADEKA(4401)
それぞれの注目理由と最新の株式分析をまとめました。(株価・業績データは2025年11月20日時点の最新情報を基にしています)
1. 東京応化工業(4186) ~フォトレジスト世界トップシェア、EUV・先端半導体の本命~
最新株価(11/19終値参考): 約5,800~6,300円前後(直近で大きく上昇中)
予想PER: 約28倍
予想配当利回り: 約1.1~1.4%
時価総額: 約7,000~8,000億円規模
注目理由
• 半導体用フォトレジストで世界シェア約25%(特にEUV対応で強み)。
• 生成AI向け先端ロジック半導体やメモリ需要が爆発的に回復。
• 2025年12月期第3四半期決算(11月発表)で売上高17.9%増、営業利益37.2%増と大幅増益。通期でも過去最高益更新が濃厚。
• 中期計画「TOK中期計画2027」では2027年に売上2,700億円・営業利益480億円を目指し、積極投資を継続。
• アナリスト目標株価は7,000~8,400円まで引き上げられており、上昇余地が大きい。
株式分析ポイント
株価は2025年に入ってから急騰しており、11月決算発表後に一気に7%超上昇する場面も。PERは割高感が出てきていますが、半導体材料の「装置から材料へ」の物色シフトの本命として、まだまだ上値追いが可能と見ています。押し目(5,500円近辺)があれば絶好の買い場!
2. レゾナック・ホールディングス(4004) ~後工程材料でAI半導体特需をフルに享受~
最新株価(11/19終値参考): 約5,700~5,800円前後
予想PER: 約40倍
予想配当利回り: 約1.1%
時価総額: 約1兆1,000億円規模
注目理由
• 半導体後工程材料(銅張積層板、絶縁接着フィルム、放熱シートなど)で世界トップクラス。
• AI半導体向けが急拡大(後工程材料の約10%がAI関連、2025年は倍増見込み)。
• 2025年12月期は半導体・電子材料セグメントが過去最高益を更新中。SiCエピウェハもパワー半導体需要で好調。
• 石油化学・黒鉛電極など不採算事業の構造改革が進み、総合化学から「半導体素材企業」への変貌が鮮明に。株価は6年ぶり高値圏。
株式分析ポイント
第3四半期は減損損失で全体減益となったものの、半導体材料は絶好調。通期予想は据え置きですが、上ブレ期待が強いです。PERは高めですが、2030年に半導体・電子材料を売上の6割にする戦略が評価されれば、さらに上値が見込めます。5,000円割れは絶好の仕込みタイミング!
3. ADEKA(4401) ~樹脂添加剤+半導体・車載材料で隠れた成長株~
最新株価(参考): 約2,800~3,300円前後
予想PER: 約14~18倍
予想配当利回り: 約2.5~3%(高配当)
時価総額: 約3,000億円規模
注目理由
• 樹脂添加剤(安定剤・難燃剤)で世界シェア上位。プラスチックの高機能化需要が堅調。
• 半導体材料事業を本部化(EUV対応・後工程材料強化)。車載向け放熱シートも2027年量産開始予定。
• 食品用油脂など生活関連事業も安定収益源。海外展開が進み、総還元性向70%目標で株主還元に積極的。
• アナリストコンセンサスは「強気買い」、目標株価は3,600~4,600円台まで。
株式分析ポイント
他の2銘柄に比べて株価はまだ出遅れ感が強く、PERも割安。半導体+車載(EV)需要のダブルエンジンで、中長期的に化ける可能性大です。高配当も魅力で、長期保有向き。3,000円割れは絶好の買い場!
まとめ:2025年後半~2026年に向けて化学材料株はまだまだ上がる!
• 東京応化工業 → 先端フォトレジストの本命(短期急騰期待)
• レゾナックHD → 後工程・AI特需の代表格(変貌株)
• ADEKA → 出遅れ+高配当の隠れ玉
もちろん、半導体市況の変動リスクはあります(米中摩擦、地政学リスクなど)が、AI・脱炭素の長期トレンドは揺るぎないと見ています。
私はこの3銘柄をポートフォリオのコアに据えて、押し目を拾っていく予定です!
皆さんの参考になれば幸いです。投資は自己責任でお願いしますね。