新NISAが始まってから、早くも3年目。
2026年に入って、「そろそろ積立投資を始めたい」という人が本当に増えています。
でも、最初にぶつかる壁がこれ。
S&P500がいいの?
オルカン(全世界株)がいいの?
いや、2026年はそれだけじゃ危ない?
結論から言うと、2026年はもう
「S&P500かオルカンの二択だけで考える時代」ではなくなってきています。
とはいえ、初心者が難しく考えすぎる必要もありません。
むしろ大事なのは、
“自分に合った土台(コア)を作って、その上に必要なら+αを足す”
この考え方です。
今回は、2025年の相場を振り返りながら、2026年のリアルな積立投資の新常識を、できるだけわかりやすく整理していきます。

まず確認 2026年の新NISA、ここは変わらず超強い
2026年時点でも、新NISAの基本的な強さは変わっていません。
つみたて投資枠:年120万円
成長投資枠:年240万円
合計:年360万円
生涯の非課税保有限度額:1,800万円
非課税保有期間:無期限
この「無期限で非課税」というのが、やっぱり圧倒的。
短期で当てにいく制度ではなく、長期でじわじわ資産を増やす人が最強になりやすい制度です。金融庁の説明でも、2024年開始の新NISAはこの枠組みで恒久化されています。
2025年を振り返る 実は「S&P500一強」ではなかった
2024年までの流れを見ていた人は、
「どうせS&P500買っとけば勝ちでしょ?」
と思いがちでした。
実際、S&P500はかなり強かったです。
S&P Dow Jones Indicesの1年リターン表示や各種2025年レビューでは、2025年のS&P500はおおむね+17〜18%前後の好成績でした。
一方で、2025年はここが大事。
2025年は「世界株の巻き返し」がかなり目立った年
MSCI ACWI(全世界株の代表的指数)は、MSCIのファクトシートで2025年+22.87%(USD)。
2026年の海外運用レポートでも、新興国や米国以外の株式が主役になったという振り返りが増えています。FTSE Russellは「2025年は非米国・新興国が主導権を握った」と明記。
Moneyweekなどの2026年初の分析でも、2025年の新興国株はMSCI EMで+33%台と、米国を大きく上回る局面がありました。
つまり、2025年は、
S&P500も強かった
でもオルカン(全世界)側の「分散」がかなり効いたという年だったんです。
じゃあ結局、2026年はS&P500とオルカンどっち?
結論 迷うなら「オルカン」がやや優勢
でも、攻めたいなら「S&P500」もまだ全然アリ
2026年の空気感をひと言でいうなら、
“S&P500一択神話は少し薄れた。でも米国の強さはまだ終わっていない”です。
S&P500の魅力(2026年版)
S&P500は、アメリカの代表的な大型株500社に投資する指数。
2026年でも強い理由
AI・半導体・クラウド・大型テックの中心がまだ米国
利益率が高い企業が多い
長期の成長力は依然トップクラス
新NISAの積立先として、依然人気が圧倒的
実際、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は2026年3月16日時点で
純資産総額 約10.19兆円(101,884億円)と、超巨大ファンド級。
信託報酬は年0.0814%以内(税込)です。
ただし弱点もある
米国集中
大型ハイテク偏重になりやすい
為替(円安・円高)の影響を強く受ける
2026年は中東情勢やインフレ再燃で、米国株の値動きが荒れやすい
直近でも、2026年3月は中東情勢や原油高懸念で、S&P500が高値から数%調整、投資銀行も「原油ショックが長引けば下振れリスク」と警戒しています。
オルカンの魅力(2026年版)
オルカンは、ざっくり言うと
「世界まるごと」に近い投資。
米国
欧州
日本
新興国
(指数によっては中小型も一定範囲)
日本で超人気なのは eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。
2026年3月16日時点で、こちらも
純資産総額 約10.13兆円(101,298億円)と、もはや“国民的ファンド”級です。
信託報酬は年0.05775%以内(税込)。S&P500版より低コスト。
2026年にオルカンが評価されやすい理由
2025年に「米国以外」が強かった
米国集中リスクをやわらげられる
地政学・金利・為替の不確実性が高い時に安心感がある
迷ったら“これ1本”が成立しやすい
弱点もある
米国が再び爆走した年は、S&P500に負けやすい
「安心感」はあるが、爆発力はS&P500より落ちやすい
結局、中身の6割前後は米国株になりやすい(完全に米国を避けるわけではない)
2026年のリアル結論
初心者の正解は「どっちが勝つか」ではなく「どっちで続けられるか」
ここが本当に大事です。
積立投資って、
“何を買うか”より、“下がっても続けられるか”の方が圧倒的に重要なんです。
だから、2026年にこれから始める人に向いているのは、
安心重視ならオルカン 1本
成長重視ならS&P500 1本
迷う人の現実解
オルカン 70% + S&P500 30%
または
オルカン 50% + S&P500 50%
この「両方持つ」は、実はかなり合理的です。
「被るじゃん」と言われがちですが、
オルカン=世界全体の土台
S&P500=米国の強さを少し上乗せ
という考え方ができるからです。
そして2026年の新常識「+α」を考える人が増えている。ここが、2026年っぽいポイントです。
2024〜2025は
「S&P500かオルカンでOK」
という空気が強かった。
でも2026年は、
「コアはS&P500 or オルカンでいい。でも少しだけ+αを入れるのもアリ」
という考え方がかなり現実的になっています。
+α候補①:日本株(特に高配当・バリュー)
2025年は日本株も強く、日経平均が歴史的高値圏を意識する展開があり、2026年の新NISA戦略としても「高配当株」への注目がかなり増えています。日本のマネー誌でも、2026年のNISAで日経高配当系インデックスを取り上げる記事が増えています。
こんな人に向く
円資産も持ちたい
配当の見える安心感がほしい
米国一本足打法が怖い
注意点
個別株は初心者には難しい
まずはインデックス・ETF・高配当投信の方が無難
商品例【eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)】
+α候補②:新興国(オルカンで足りないなら“少しだけ”)
2025年は新興国がかなり強い年でした。
2026年も「ドル安傾向」「米国外への資金シフト」が続くなら、追い風になる可能性があります。海外メディアでも、2025年に新興国が米国を大きく上回ったという評価が目立ちます。
ただし…
値動きが大きい
政治・為替リスクが高い
初心者の主力にはしづらい
なので、“オルカンを買っているなら、無理に新興国を増やしすぎなくてOK”です。
商品例【eMAXIS Slim 新興国株式インデックス】
購入割合5%〜15%程度
2026年の本当の正解
2026年の積立投資で、本当の正解はこれです。“S&P500かオルカンか”を当てることではなく、
下がる年も、ニュースに振り回されず、毎月積み立て続けること。
2025年は確かに、
「米国だけじゃない」が見えた年でした。
だから2026年は、
◎S&P500一択思考は少し危険
◎でもS&P500がダメになったわけでもない
◎そしてオルカンの安心感はさらに増した
この3つを押さえておくのが大事です。
まとめ 2026年の新常識
迷ったら、こう覚えてください
初心者の最適解は、今も「オルカン or S&P500」でOK
ただし、2026年はオルカンがやや有利な空気
S&P500一強ではなく、世界分散の価値が上がった
余裕があれば、日本株・高配当・現金などの+αもアリ
でも一番大事なのは、途中でやめない設計
2026年にこれから積立を始めるなら…
迷うなら → オルカン
攻めるなら → S&P500
いちばん現実的なのは → オルカン中心+少しS&P500 or 日本株が最良でしょう。