今回は、老後の金融資産はいくら必要なのか?について解説していきたいと思います。
「令和元年度生活保障に関する調査」によると以下の回答結果となっているようです。
◇老後夫婦2人世帯の最低日常生活費◇
15万円未満 :5.9%
15~20万円未満:13.0%
20~25万円未満:29.4%
25~30万円未満:13.1%
30~40万円未満:17.0%
40万円以上 :1.9%
わからない :19.6%
そして、老後の夫婦2人世帯の最低日常生活費は平均で月22.1万円となるようです。
今回は最低の平均ではなく、やや余裕をもって月27万円で生活すると考えた場合、どの程度の資産が必要なのか考えてみました。
因みに、参考までに都道府県別の厚生年金の平均年金月額ランキング10位までは以下の通りです。
同じように働いているようでも、地域差があるようです。
但し、人によって違う金額になるのが公的年金です。今回は現在の厚生年金の平均受給額である14万円を参考にしていきたいと思います。
月14万円の年金しかなければ、月27万円で生活をするのに13万円足らないことになります。
65歳から老後生活が始まり、95歳まで生きた場合、30年間分の老後資金が必要になります。
つまり、毎月13万円が30年間必要だとすると
13万円×12ヶ月×30年間となりますので、
4,680万円必要
という計算になります。
これを見ると、かなり厳しい現状が待っていると愕然とした方もいらっしゃることでしょう。
でも、諦めないで下さい。
ここで必須になるのが資産形成です。
今回、参考にさせてもらったのがセゾン投信のサイト内にある
◉積立投資シミュレーション
◉取り崩しシミュレーション
です。
まず、現在の年齢を仮に35歳だったとしましょう。そこで、毎月3.3万円のつみたてNISAを30年間行ったとしましょう。
元本は1,188万円に対し、積立投資金額は複利の効果を活かした結果2,690万円となりました。
4,680万円まで1,990万円も足りていませんね。しかし、大事なのはこれからです。
この積み立てた資産から毎月13万円取り崩した場合どうなるでしょう。
もし、これが投資資産ではなく現金から13万円ずつ取り崩した場合は、
2,690万円÷13万円=206ヶ月
で無くなってしまいます。つまり、17年です。
65歳から17年なので82歳で貯金が尽きてしまいます。これは恐ろしいですね。
では、取り崩している際も複利5%で運用していればどうなるでしょう。シミュレーション結果を見てみましょう。
資産の寿命は37年11ヵ月
そのときの年齢は102歳11ヵ月
という結果になりました。
これなら目標の95歳を超えても大丈夫そうですね。
因みに、1973年から2018年までの長期的なS&P500の利回りは年平均で7.1%です。
また、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も平均目標利回りは年利5.97%が目安となっています。
短期(10年未満)の積立てでは状況によっては元本割れになる可能性はありますが、15年以上積立てていると元本割れはしにくくなります。
しかし、あくまでも投資になりますので『必ず』は存在しません。「投資はしたくない」「投資はギャンブルだ」と考えている方は4,680万円を貯金して貯めることをおすすめします。
ブログがよかったと思った方はクリックで応援お願い致します!!
↓
松井証券は株式・投資信託・米国株・先物・FXなど豊富な投資サービスを取り扱うネット証券です。
「1日の約定代金合計50万円までの手数料0円!」「豊富な情報ツール!」「安心のサポート体制!」が自慢です。
■1日の約定代金合計50万円以下の株式取引手数料は無料
■25歳以下の株式取引手数料は無料
■NISA株式取引手数料は恒久無料
■デイトレ向け商品(一日信用取引)の手数料は無料、金利・貸株料は0%