今回は、好決算や増配を発表し株価は高騰したものの、ある発表でまた株価を戻してしまった銘柄を紹介します。
その銘柄は
MIRARTHホールディングス 8897
マンション開発会社、(旧)タカラレーベン。東武東上線沿線の東京都城北部と埼玉県南部を地盤に、東北・北陸・近畿エリアで分譲マンション「レーベン」、コンパクトマンション「ネベル」の企画・販売。不動産事業はマンション開発の他、新築戸建て住宅販売、不動産販売(リニューアル再販、流動化)、不動産賃貸(アパート・マンション・オフィス・店舗・ホテル等の賃貸)・不動産管理(分譲マンションの総合管理)を営む。地方進出として地方都市年間1000戸体制の確立を推進。その他、エネルギー事業(再生可能エネルギーを活用した発電)、アセットマネジメント事業(資産管理、REIT)。
株価(05/24) 485円
時価総額 587億円
ROE(実) 12.87%
ROA(実) 2.41%
PER(予) 5.0倍
PBR(実) 0.81倍
配当利回り(予) 6.19%
自己資本比率 19.5%
年間配当履歴
決算内容の概要(2024年5月13日)
MIRARTHホールディングスは、2024年3月期に前期比2.6倍の129億円という驚異的な連結経常利益を達成しました。さらに、2025年3月期には前期比23.2%増の160億円への成長が見込まれています。これは、2期連続で過去最高益を更新するという快挙です。
(出典:Kabutan)
業務内容とセグメント構成比率
MIRARTHホールディングスの業務は多岐にわたりますが、主要な収益源は不動産事業とエネルギー事業です。不動産事業は売上の87.9%を占め、国内市場における新築分譲マンションや戸建分譲事業を中心に展開しています。一方、エネルギー事業は7.5%の構成比率で、特に太陽光発電に注力しています。
新株式発行とその影響
2023年5月20日の取引後、MIRARTHホールディングスは新株式発行と自己株式の処分、さらに株式の売出しを発表しました。これにより、株価は584円から493円へと15.6%下落しました。この動きは、資金調達を通じてエネルギー事業の拡大を図る戦略的な一環と見られています。内容は以下になります。
新株式発行は、1600万株が実施される予定です。
発行価格は、5月29日から6月3日のいずれかの日に決定されます。
自己株式の処分は、600万株が公募によって行われます。
上限として、330万株のオーバーアロットメントによる売り出しが実施されます。(市場の需要と株価の動向に応じて実施される可能性)
エネルギー事業の展望
同社はエネルギー事業において、特に太陽光発電に力を入れており、新たに開発する太陽光発電所からの電力を東邦ガスに売却しています。これにより、再生可能エネルギーの普及と脱炭素社会の実現に貢献しています。 新株式発行などの資金は、エネルギー事業の拡大と太陽光発電所の開発に充てられる予定であり、持続可能なエネルギーソリューションの提供に向けた同社のコミットメントを示しています。
(出典:Yahooファイナンス)
まとめ
MIRARTHホールディングスの最近の決算報告と配当の増加は投資家にとって非常に魅力的です。同社はさらなる成長を目指し、そのための資金調達を行っています。新株式の売り出し価格が5月29日から6月3日に決定されるまで、株価は大きな動きを見せない可能性があります。この期間は、将来の成長に向けた投資のチャンスとなるかもしれませんね。