最近大幅に下落してしまったラクスについて、まとめてみました。まず、ラクスはどのような企業なのか見ていきましょう。
ラクス 3923
クラウドサービス会社。中小企業向けクラウド事業(交通費精算・経費精算、電子請求書発行、販売管理、問い合わせメール管理、メール配信)、IT人材事業(ITエンジニアに特化した正社員派遣)を展開。主力のクラウドサービスは、交通費・旅費・経費精算システム「楽楽精算」(従業員数50名〜1000名の企業、約16000社導入)、電子請求書発行システム「楽楽明細」(約9000社導入)、メールマーケティングサービス「配配メール」(約11000社導入)、メール共有・管理クラウド「メールディーラー」(約8300社導入)によりバックオフィス業務・フロントオフィス業務を支援しています。
株価(04/15)1,638円
時価総額 2,968億円
ROE(実) 14.03%
ROA(実) 9.89%
PER(予) 80.3倍
PBR(実) 27.50倍
配当利回り(予) 0.12%
自己資本比率 67.8%
新規導入社数とリード数 (見込み顧客)の回復
リード数が11月に底を打ち、足元では回復傾向にあることから、来期第2四半期をめどに新規導入社数も回復していく見通しです。これは成長の指標となります。
インボイス制度と投資効率
インボイス制度の追い風により、自然と投資効率が向上していました。制度導入後も効率を保ちつつ、投資を行うことで成長を維持する戦略が示されています。
楽楽精算の売上高と利益率
売上高の増加は軟調に見えますが、ストック売上高(MRR)は前月比で堅調に積み上がっており、利益率の向上が期待されています。
中期経営目標と来期の売上高成長
中期経営目標は5年計画であり、来期以降も積み上げを行って実現可能と考えています。ただし、来期の増収幅は今期比で同等か微減となる可能性があります。
広告伝費とバランス
積極的な投資を継続するため、広告伝費を増額する可能性が高いです。同時に投資効率も考慮しながらバランスを取ることが重要です。
生産性向上と改善活動
組織再編を踏まえ、来期は再編後の組織が機能するように改善活動を行うことで、生産性向上を図る予定です。
投資計画と純利益目標
中期経営目標を達成するために、残り2か年のシミュレーションを行い、来期の投資額を策定する予定です。
これらの要点から、ラクスは成長を維持しつつ、効率的な投資を行い、中期目標を達成する戦略を進めていることが分かります。また、長期的なビジョンを掲げており、 デジタル化を加速させて日本を改革することを目指し、日本を代表する企業になることを目指しています。