今回は立会外分売の発表後、株価を下げている銘柄で気になっている銘柄を2つ紹介したいと思います。
まず、立会外分売について、『何それ?』と言う方に向けて説明します。
立会外分売とは
普段の取引時間外に、大株主などの所有株を多数の株主たちに決まった金額で分売することです。基本的に一般的に取引されている価格より安く取引されます。
立会外分売は、公募増資とは違い新たに新株が発行されないため希薄化は起こりません。
それでは、1つ目の銘柄はこちら
タスキ 2987
不動産サービス会社。LiveMana(リブマナ)事業(新築投資用IoTレジデンス「タスキsmart」の開発・一棟販売、不動産コンサルティング、東京23区・駅近・徒歩5分に特化)を展開しています。
株価(05/17) 690円
時価総額 81億円
ROE(実) 30.34%
ROA(実) 10.47%
PER(予) 8.4倍
PBR(実) 2.52倍
配当利回り(予) 4.06%(1株28円)
自己資本比率 31.1%
タスキは業績も好調で6期連続増収増益になっており、配当金にも力を入れています。
タスキが発表した立会外分売の内容は以下のお通りです。
そして、5月17日に分売も終了しました。
1株655円で580,000株が立会外分売となりました。
それでは、現在の株価推移を見てみましょう。
(出典:Yahooファイナンス)
こちらを見てみると、立会外分売以前から株価は右肩下がりで下がり続けていたようです。そして現時点で上場来安値付近を推移しています。去年末には1,800円まで上昇していました。
続いての銘柄はこちら
イワキ 6237
流体制御機器メーカー、ケミカルポンプは国内トップクラス。化学薬品の薬液移送に使用される多様なケミカルポンプ、周辺機器(ポンプ専用コントローラ等)の開発・製造・仕入・販売、附帯製品の保守と設置工事をしています。
株価(05/17) 903円
時価総額 203億円
ROE(実) 10.06%
ROA(実) 6.83%
PER(予) 7.8倍
PBR(実) 0.79倍
配当利回り(予) 3.88%(1株35円)
自己資本比率 66.3%
イワキは、海外での売上げ比率も大きいです。
イワキが発表した立会外分売の内容は以下のお通りです。
分売株価はまだ決定されていませんが、市場より安く販売されることになります。来週月曜日に決定されます。
それでは、現在の株価推移を見てみましょう。
(出典:Yahooファイナンス)
立会外分売の発表により、13日の終値1,045円から16日887円まで15%も下がってしまいました。
(出典:Kabutan)
しかし、イワキも今期は過去最高益を更新する見通しで配当も増配しています。
もともと、イワキは業績拡大とともに手元資金は積み上がっていて自社株買いが予想されていました。その矢先の立会外分売だったので、失望売りが多かったかもしれませんね。
まとめ
今回紹介した2銘柄はどちらも、流動性向上が目的での立会外分売です。どちらも業績が好調なので、長期的に見れば買い場となる可能性は高いかもしれませんね。また、分売の実施日の始値は下落して始まることが多いので、イワキは24日の始値に注目したいですね。
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