西日本旅客鉄道(JR西日本〈9021〉)が公募増資を発表し、大幅に株価を下落させました。
まずはチャートを見てみましょう。
(出典:Yahooファイナス)
こちらはYahooファイナスの1週間チャートですが、9月2日に前日終値の6,011円から3日終値の5,208円のマイナス803円(−13.36%)ダウンしました。
ちなみに公募増資とは
新しい株式を発行し不特定かつ多数の投資家に対して時価に近い多少割安な水準で買ってもらい、資金を調達することです。
今回のJR西日本の公募増資はJRグループで初めてのことで、コロナ禍による赤字の中の公募増資なので、いかに苦しい状況なのかが浮き彫りとなった形です。発表では発行済み株式(約1億9100万株)の約3割に相当する最大約5200万株を国内外で発行予定で、発行価格は13~15日に正式に決めるようです。
もちろん発行株式数が増えると既存の株主からすると価値の希薄化に対し嫌気がしますので、株価は下がる仕組みとなります。
また、JR西日本の公募増資発表により、他のJR各社も公募増資をするのではないかと不信に思われた形となりそれぞれ下落していました。
JR東日本 マイナス512円(−6.9%)
JR東海 マイナス700円(−4.33%)
JR九州 マイナス49円(−1.98%)
今のところ、他のJR達は公募増資の発表などしていないですから巻き添い値下げですね。
では何故JR西日本は公募増資が必要だったのでしょうか。まずは直近の決算発表を見てみましょう。
7月30日発表の決算内容は
まずは業績予想の下方修正ですね。
(出典:Kabutan)
黒字予想からの赤字転落。何度も何度も緊急事態宣言が出るとは考えていなかったのに、コロナが予想以上に酷すぎたのでしょうね。
3ヶ月業績推移
(出典:Kabutan)
前期と今期の最終利益を見て下さい。
21年度2,331億円の赤字、22年度予想990億円赤字となり合わせて3,321億円の赤字予想が出ています。今回の公募増資で得られる予定の金額は2,700億円と言われています。
この資金の目的は長期債務の返済や省力化のための設備投資などに使う予定ですが、今期の赤字を縮小出来るのかも問われてきそうですね。
まとめ
短期的に見ると一気に株価を下げていますので多少の反発で株価が少し戻し上げをするかもしれませんが、現在の業績や公募増資をしている現状から大きく株価を戻すのにはまだまだ時間がかかりそうですね。この公募増資で今期黒字に上方修正でも出来ればいいんでしょうが、まぁ、厳しいんじゃないでしょうか。これらを考え吟味した上で投資の判断をしていきましょう!
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