最近、NTTがNTTドコモに対してTOBによって完全子会社化することを発表したのですが、今年よく聞きますよね。そもそもTOBとは、株式公開買付という意味で(Take Over Bid)の略です。通常の市場売買でなく市場価格にプレミアムをつけて期間をつけ市場外で買い付けることです。
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TOBと一言で言っても、子会社化する側が納得している場合(友好的TOB)と、納得していない場合(敵対的TOB)が存在します。NTTドコモの場合は友好的TOBになりますね。
それでは、今年に行われたTOBをまとめて紹介していきましょう。
目次
ソニー(6758)
5月19日、金融子会社ソニーフィナンシャルホールディングスを完全子会社化(100%)にするためTOBを行いました。こちらは友好的TOBで、期間は7月13日までで金額は約4,000億円でした。ソニーフィナンシャルホールディングスはTOB後上場廃止となりました。
伊藤忠商事(8001)
7月8日、コンビニ、ファミリーマートをほぼ完全子会社化のためTOBを行いました。こちらも友好的TOBで、8月24日まで金額は約5809億円でした。
コンビニのTOBと言えば、2016年に三菱商事(8058)がローソン株を50%越えをするため1440億円でTOBを行っております。
コロワイド(7616)
7月9日、大戸屋ホールディングスを株式51%程度保有して子会社化のためTOBを行いました。期間は9月8日までで、こちらは敵対的TOBでかなりドロドロした戦いがあったようです。しかし、TOBは成立したのですが、TOB後47%だったので買い付け予定枚数に達しなかったため応募株券等でさらに買い付けるようです。
NTT(9432)
9月29日、子会社NTTドコモを完全子会社化するためTOBを行いました。ドコモ株を66%もっていたので、のこり34%を1株3900円、約4兆円で買い取る予定で、期間は11月16日までです。TOBが成立すればNTTドコモは上場廃止となります。因みに友好的TOBとなります。
今後のTOB予定
現在決定はしていませんが、DCMホールディングス(3050)が島忠(8184)のTOBを検討しているようですが、決定はしていません。DCMホールディングスが島忠を子会社化すれば、ホームセンター業界1位のカインズを抜いて、業界トップに躍り出ることになるでしょう。
※追記
DCMホールディングス(3050)が島忠(8184)のTOBが決定しました!
買い付け期間は10月5日から11月16日、1株4200円でTOBが決定しました!!
今年、もしかするとまだTOBを行う会社が出てくるかもしれません。もし、今あなたの持っている株がTOBされるとプレミアム価格で売却を求められることになりますので、覚えておきましょう!
以上